ビットコイン誕生からの歴史
ビットコインは、2008年8月に、Satoshi Nakamoto(サトシ ナカモト)と名乗る人物が、インターネット上に投稿した論文によって提唱されました。
その後、様々な技術者の手により、このビットコインの理論を実現するための研究がなされていきます。
Nakamoto氏の投稿から僅か3か月後の、2009年1月、ビットコインを実用化するソフトウェアがオープンソースで公開されました。
2枚のピザ
ビットコインを使用した最初の取引は、2009年5月22日でした。
とあるプログラマーの男性が、ビットコインフォーラムに、「ピザを買いたい」と投稿し、取引が成立したのです。
その時のピザ2枚の価格は、1万btc(ビットコイン)でした。
因みに、このブログを作成している2017年10月17日の時点で、1btc(ビットコイン)=約65万円ですから、今の時点での価値に換算すると、1万btc(ビットコイン)はなんと65億円ということになりますね!
当時は、1btc(ビットコイン)は1セントにも満たない価値しかありませんでした。
2400円が住宅に!
2009年にノルウェーの男性が、24ドル(約2400円)分のビットコインを購入しました。
彼は、その後ビットコインを購入していたことさえ忘れていましたが、約4年後にニュースでビットコイン高騰という記事を見てびっくり!
購入していた5000btc(ビットコイン)の価値は、既に数千万円相当になっていたのです。
彼は、自分のビットコインの一部を引き出し、家を建てたそうです。
ビットコインの値上がり益で、取引所を開設
現在、ビットコイン取引所を経営している、ジャレッド・ケンナ氏は、1btc(ビットコイン)=約20円の頃に、5000btcを購入しました。
約10万円分です。
その後、ビットコイン相場の上昇により、その価値は約2憶5000万円相当になりました。
ケンナ氏は、そのお金を元手に、ビットコイン取引所を開設しました。
マウントゴックス倒産事件
もちろん、いい話ばかりではありません。
2014年に、大手のビットコイン取引所であったマウントゴックス社が倒産しました。
同取引所にビットコインや円を預けていた多くの人が、その資産を失ってしまいました。
ビットコインは、取引所に設置されている「ウォレット」と呼ばれる場所に保管されます。
この事件の際、マウントゴックス社内の「ウォレット」が、ハッカーの侵入を受け、顧客のビットコインが盗み出されてしまったのです。
(のちに、ハッキングされたのは一部で、社長のカルプレス氏が横領していたことが発覚。同氏が逮捕されています)
マウントゴックス社は、65万btc(ビットコイン)と28億円を失い、倒産してしまいました。
マウントゴックス事件の教訓もあって、日本では2017年に改正賃金決済法が施行され、仮想通貨取引所が登録制となりました。